【失敗しないお位牌の選び方~今治・西条編~】
2017-07-12
こんにちは、田中仏光堂です。
亡くなられた方を象徴するお位牌。
日々の想いと素直な気持ちで手を合わせる大切なものです。
でもお位牌って、いつまでにどのようなものを選べばいいの??と思われる方も多いと思います。
今日はそんなお位牌を選ぶ際に、今治・西条地域で押えておくべきポイントを説明させていただきます。
【1】 お位牌とは
お位牌とは亡くなられた方の戒名や没年月日(亡くなった日付)、俗名(生前のお名前)、享年(行年)などを記した木札です。
お位牌は故人の魂が宿る場所、つまり依代(よりしろ)としての性格を持っています。
ご先祖様の霊魂が宿る場所であり、故人そのものといえるでしょう。
【2】 戒名の意味
戒名とは、仏様の弟子になった者に授けられる名前です。仏教徒になる以前の俗世での名前を俗名といいます。
基本的にお位牌は表面に戒名、裏面に俗名を彫り込みます。
【3】 お位牌の種類
お位牌には、「白木位牌」。「本位牌」、「回出位牌」などがあります。
①白木位牌
四十九日の法要までお祀りする、仮のお位牌です。基本的に葬儀後、四十九日まで祭壇で2本お祀りします。
今治・西条地域では四十九日法要の後、1本はお寺様に納め、1本はお墓にお供えすることが多いようです。
白木位牌は仮のお位牌になりますので、一般的に四十九日法要までに塗りの「本位牌」を用意します。
※お寺様によっては1周忌まで白木位牌でお祀りされることもあります。
②本位牌
札位牌ともいい、様々な形や大きさがあります。
今治・西条地域では一般的に四十九日法要以降は、戒名を記した本位牌をお仏壇にいれてお祀りします。
塗位牌ともいうように、元来は白木生地に漆を塗り、金箔や金粉などで加飾したお位牌が多かったのですが、
最近は紫檀や黒檀などを用い、木目を活かした造りの「唐木位牌」、家具調仏壇などにあうように
デザインされた「モダン位牌」など、 近年はその種類が多様化しつつあります。
紫檀でできた「唐木位牌」
家具調仏壇などにあう「モダン位牌」
全体に蒔絵が施された「蒔絵位牌」
漆で表面を仕上げ、金粉を施した「伝統型位牌」
上記は一例です。お店には他にも様々なデザインのお位牌があります。
③回出(くりだし)位牌
ご先祖様の戒名を記した5~10枚の札板を差し込むようにつくられたお位牌です。
ご先祖様のお位牌がたくさんあり、お仏壇に置ききれないといったご家庭では、
古いご先祖様のお位牌を回出位牌にまとまたりします。
今治・西条地域では三十三回忌や五十回忌などを目安に回出位牌に移されることがあります。
※新しい仏様は入れられませんので、ご注意ください。
ご先祖様をおさめる「回出位牌」
【4】 お位牌の選び方
お位牌の形は宗派によって決まりはないので、お好みのデザインでお選びいただけます。
サイズは今治・西条地域では、ご先祖様のお位牌と同程度の大きさに合わせられることが多いようです。
お位牌を選ばれる際に、予めご先祖様のお位牌の寸法を測っておいてもいいですね。
初めてお位牌を作る場合は、先にご安置するお仏壇を決めてから考えるといいでしょう。
【5】 お位牌を選んだ後に
さて、お位牌も決まり、できあがった後はどうすればいいでしょう。
今治・西条地域では、四十九日法要まで祭壇の白木位牌の隣にご安置してお祀りすることが多いようです。
そして、ここが一番大事な点なのですが、できあがった本位牌を菩提寺のお寺様に
開眼供養(お魂入れともいいます)して頂きます。
開眼供養を経て初めて、お位牌は故人の魂が宿ります。
今治・西条地域では四十九日法要を合わせて、開眼供養されることが多いようです。
いかがでしたでしょうか?ざっくりとではありますが、当店でよくあるご質問を基にお位牌についてご説明させて頂きました。
大切な方そのものになるお位牌ですから、後悔の内容に選び、供養したいものです。
上記の内容以外でご不明な点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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