【失敗しないお仏壇の選び方~今治・西条編~】
2017-07-05
こんにちは、田中仏光堂です。
故人やご先祖さまを祀り、そして偲ぶ場所となるお仏壇。
今日はそんなお仏壇を選ぶ際に、押えておくべきポイントをご説明させて頂きます。
【失敗しないお仏壇の選び方 ~今治・西条編~】
【1】お仏壇とは
「お仏壇」の本来の意味は、仏像や仏具を祀を飾り、仏様を祀る台のことを指します。家庭のお仏壇は、お寺の須弥壇を小型化し、
厨子と一体化させて箱型にしたものです。ですから、お仏壇は家の中のお寺のような存在なのです。
【2】 置く場所を決める
まず、お仏壇を置く場所を決めましょう。大切なのは、家族が集まりやすく、落ち着いてお祀りすることができる静かな場所であることです。
方角を気にされる方もいらっしゃいますが、諸説ありますが、あまり気にしなくてもいいでしょう。
強いて言うなれば、今治・西条地域ではお仏壇が真北を向くことを避けることが多いです。
お仏壇にとっての「良い環境」とは、風通しがよく湿気が少ないところです。
直射日光やエアコンの風が当たるような場所は避けられるといいでしょう。
また、神棚と同じ部屋に置かれてもかまいませんが、神棚と向かい合わせになるような置き方は避けるといいですね。
どちらかを礼拝するときに、もう一方にお尻を向けることになるという理由からです。
また、和室もしくは洋室におくのか、仏間に入れるのか、それともサイドボードなどの家具の上に置くのかなどによっても、
選ぶお仏壇が変わってきます。
どの部屋に置くのかということに関しては決まりはありません。リビングや寝室に置いて、日常生活と密着させるのもいいでしょう。
あるいは、客間や仏間などに置いて、日常から少し切り離して、特別な意味を持たせることもできます。
いずれにせよ、故人を偲び、清々しくお参りができると思える場所に置くことが重要です。
【3】 大きさをきめる
お仏壇を置く場所が決まったら、その場所の高さ、横幅、奥行などを測り、設置可能なお仏壇の大きさを決めます。
お仏壇によっては、収納できるお位牌の数や大きさは異なりますので、既にお位牌がある場合は、その大きさや数なども考慮しましょう。
お仏壇は、お仏壇に記載されている横幅サイズの他に扉を開く幅が約15~20cmほど必要になりますのでそちらも注意しておきましょう。
【4】 種類やデザインをきめる
お仏壇は大きく分けて、伝統的な形式でつくられた伝統型仏壇と、現代的な洋間にあうようにつくられた家具調仏壇があります。
中でも伝統型仏壇は、全体に黒の漆塗りが施され、内部に金箔が貼られた「金仏壇」と、黒檀や紫檀といった銘木の持つ美しい木目を活かした
「唐木仏壇」にわけられます。
① 金仏壇
金仏壇は、杉、桧、松などの素材に黒の漆をほどこし、内部を金箔や金粉などで仕上げています。
伝統的に浄土真宗の方に用いられることが多かったのですが、他宗で金仏壇を選ばれてもかまいません。
今治・西条地域でもたくさん納めさせて頂いているお仏壇で、近年ではコンパクトなサイズの金仏壇も人気が出てきております。
② 唐木仏壇
唐木仏壇は、紫檀や黒檀、けやきなどの銘木を用い、木材の木目を活かしてつくられるお仏壇のことです。
様々な材料、技法によってつくられており、その違いによって値段や価値などが変わってきます。
今治・西条地域でも昔から選ばれているスタイルですので、なじみがある方も多いと思います。
③ 家具調仏壇
家具調仏壇とは、日本の現代的な住居にあうようにデザインされたお仏壇です。すっきりとした家具のようなデザインが特徴です。
モダン仏壇や新仏壇ともいわれます。
洋間にあったデザインから和室にあった和モダンなデザインまで、幅広いスタイルのお仏壇が近年では誕生しています。
一昔前までは、都市部で多かったスタイルですが、近年では今治・西条地域でも選ばれる方は増えてきています。
いかがでしょうか?お仏壇の大きな種類だけでも上記のように様々ございます。
これらがさらにサイズ・デザインで種類がありますので、まずはおおまかにどのスタイルでお祀りされたいかを決められるといいでしょう。
【5】 予算を決める
お仏壇は、素材やデザイン、サイズなどによって価格が異なります。
希少性の高い木材が使用されていたり、複雑な技法が使われ、工芸品として価値が高いものは価格が高くなる傾向にあります。
また、お仏壇には本体以外にもご本尊(掛軸かお仏像)、お位牌、お仏具などが必要です。
ご予算を決める際には、お仏具・お位牌を合わせた予算で考慮されるといいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
長くなってしまいましたが、ざっくりとではありますが、お仏壇を選ぶ際に必要なポイントを書かせて頂きました。
お仏壇は一生に何回も購入する物ではない、大切なお買い物ですから、時間に追われることなく、ご家族でじっくりとご検討の上、
納得のいくお仏壇選びをおすすめいたします。