【今治のお仏壇屋さんのコラム ~おりん 素敵な音が響くもの~】
2018-01-29
こんにちは、田中仏光堂です。
普段何気なく、お仏壇の前で手を合わせる時に「ちーん」と鳴らすあの道具。
今治・西条地域だけでなく、全国的に、そしてどの宗派の方もご利用になる仏具です。
今回は「おりん」にスポットを当てて、お送りします。
【1】 おりんについて
おりんは漢字で「鈴」や「輪」と書き、木魚などと同じ「梵音具」と呼ばれる音が出る仏具の一種です。
おりんと表記したり、りん、おリン、かねなど色々な呼び方があります。
今回の記事では、「おりん」で統一してお送りします。
「りーん」と響く、独特の澄み切った音が特徴です。
供養する場を清め、邪念を払う役割があると言われています。
そしてその綺麗な音は極楽浄土の仏様のお耳にまで届くと言われています。
普段使う場面としては、お仏壇の前に置いてお参りをする際に鳴らして使用します。
古くは禅宗で用いたのが始まりとされていますが、今ではどの宗派の方もお使いになる代表的な仏具の一つです。
【2】 おりんの扱い方、きれいに響く鳴らし方
おりんは上記の写真のように、りん布団と呼ばれる布団に乗せ、リン棒と呼ばれる棒でたたいて使用します。
その際にりん布団に乗せずに、直に置いて鳴らすと音が綺麗に鳴りませんので、
ご使用する際には布団に乗せて鳴らしてください。
見た目をより荘厳な形にされる場合は布団の下に台を乗せて使用することもあります。(りん台といいます)
おりんの鳴らし方としては、リン棒で上から落とすように叩くのではなく、
おりんのふちに沿って横から鳴らすと綺麗に鳴ります。
実際に鳴らしている様子です。
動画の様子でおりんを叩いて頂くと綺麗に鳴り響きます。
【3】 おりんを選ぶ基準は?
おりんを選ぶ基準としましては、基本的には鳴らしてみて自分の気に入る音のおりんでかまいません。
おりんのサイズや作っている工房によって、音の感じがそれぞれ違いますので、
色々鳴らしてみて聴き比べをしてみるのがいいでしょう。
また、伝統的なおりん以外にも上の写真のようなモダンなデザインのおりんもたくさん種類がありますので、
ご興味がある方はそちらを選ばれてもいいでしょう。
【4】 佐波理(さはり)とは?
お店でもよくお尋ね頂くのですが、おりんの材質で佐波理(さはり)とうものがあります。
砂張と表記したりすることもありますが同じものです。
銅を主体とした錫・鉛の合金となりまして、おりんに使用される材質としては最高級の部類に入ります。
音がよく響くことと、年数が経つごとに音が良くなるという特徴もあります。
田中仏光堂の店舗にも、佐波理のおりんは数多く置いていますので是非鳴らしてその美しい音を聞き比べしてみてください。
いかがでしたでしょうか?
「おりん」についてまとめてみました。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねくださいませ。
お問合せはこちらから http://www.bukkodo.jp/contact
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念珠についてまとめてみました。
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