【保存版 失敗しない新盆の迎え方 ~今治・西条編~】
2018-06-29
こんにちは、田中仏光堂です。
本格的に暑くなってまいりました。もうすっかり夏ですね。
お盆まであと約1ヶ月半。初めてお盆を迎える方にとっては、
わからないことも多くお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のコラムでは初めてのお盆を迎える方のお役に立てるように、
今治・西条地域におけるお盆の迎え方についてのテーマをお送りいたします。
【1】 お盆とは
お盆とは、ご先祖様の霊があの世から帰ってきて、家族と楽しいひとときを過ごし、
また帰って行かれるという日本古来の行事です。
具体的にお盆に行うことで一般的なことといえば…
①お盆提灯の準備
②祭壇の準備
③精霊棚、の準備
④送り火、迎え火、牛馬の準備などです
まずお盆提灯とは、ご先祖様や故人がお家にお家に戻ってくる際に迷わないよう、家の内外に飾る道具です。
特に新盆を迎えるご家庭で飾ることが一般的で、今治・西条地域では7月末より飾り始めます。
後程詳しくご説明いたしますが、吊型と置き型があり、宗派によって決まりや指定はありません。
【2】 お盆提灯の種類
お盆提灯には吊型と置型があります。
基本的にどちらのタイプも和紙か絹でできた火袋に、秋の七草などのお花柄が描かれています。
吊型は名前の通り、軒下などに吊り下げるようになっている提灯です。
昔は外に吊り下げていましたが、雨風で傷みやすいこともあり、 最近は家の中に吊るすことも多いです。
置き型はお家の中に置くように設計された提灯です。
伝統的な回転筒がくるくる回るタイプや、リビングにあうようにデザインされたモダンなタイプなどがあります。
今治・西条地域では基本的にはどちらのタイプを選ばれてもかまいません。
※お寺様によっては吊提灯を推奨される場合もあります。
一般的には秋の七草をモチーフとした絵柄が提灯の火袋部分に描かれています。
故人のイメージに合わせて、選ばれるといいでしょう。
ちなみにですが、四十九日まで祭壇に飾る霊前灯は、
意味合いの違いからお盆提灯の代わりにはご使用できませんので、ご注意ください。
軒下などに吊り下げる「吊提灯」
お部屋の中に飾る「置提灯」
リビングなどにも飾れる「モダン提灯」
お花の形をしたお盆提灯「グランドルミナスシリーズ」
本美濃紙を使用した和モダンな提灯。
基本的には、安全上の面からほとんどの提灯が電装式になっています。
【3】 お盆提灯のスケジュール
お盆提灯の飾る時期ですが、7月31日の夕方より飾ります。
新盆のご家庭は8月31日まで、それ以外のご家庭はお盆明けの16日まで飾ります。
今治・西条地域では、丸3年間お飾りをしてその後はお焚き上げされることが多いです。
※毎年お飾りいただいてもかまいません。
お盆のスケジュールについてはこちらのページもご参考にしてください。
【4】 お盆用品その他について
お盆提灯の他に、お盆の時期によくお飾りされる道具についてご紹介いたします。
①精霊棚(しょうりょうだな、水棚ともいいます)
お家の玄関先や縁の脇に設置し、お花やお水、供物などをお供えする道具です。
その土地の精霊や餓鬼を供養するもので、毎年お飾りすることが一般的です。
今治・西条地域では、8月に入って飾りはじめ、16日までお飾りすることが一般的です。
②ほうろく皿とおがら
お盆の時期に行う「迎え火」と「送り火」に使用する道具です。
ほうろく皿と呼ばれる素焼のお皿に、砂をしき、おがらを入れて火をつけます。
おがらを燃やしたら出る煙にのって、ご先祖様が戻ってきます。
お盆明けにまた、おがらを燃やし、今度はその煙にのって、あちらの世界に帰られます。
今治・西条地域では「迎え火」は8月12日、「送り火」は8月16日に行います。
③精霊馬
お盆に用意する牛・馬のお飾りです。
上記のように、わらで作ったり、なすやきゅうりにつまようじをさしてつくられる場合もあります。
ご先祖様はお盆の入りに馬にのって帰ってきます。
そして、お盆明けに牛にのってあちらへ帰って行かれます。
いかがでしたでしょうか?ざっくりとではありますが、当店でよくあるご質問を基にお盆提灯についてご説明させて頂きました。
大切な方をお迎えするお盆。だからこそ、気持ちのいい形でご用意したいものです。
上記の内容以外でご不明な点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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