【~巳正月とは?巳正月について徹底解説 令和3年度版~】
2021-10-12
こんにちは、田中仏光堂です。
愛媛県中東予地区に伝わる風習である巳正月(みしょうがつ)。
これは愛媛県独特の習慣であるため、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
今回のブログではそんな巳正月について、詳しく解説いたします。
巳正月とは、その年に亡くなった方の正月を意味を持つもので、
12月の第一巳の日、または第二巳の日に近親者が集まり、お参りを行う行事です。
島嶼部や中予地域では「午」の日に行うこともあります。
巳正月の行事は地域によって異なりますが、いずれにしても普段行わない奇抜な内容が多く、
それまでの状況を断ち、けがれを捨てて清浄な気持ちで新年を迎えたいといういわれでもあります。
【巳正月の起源】
巳正月の起源は古くは南北朝の時代までさかのぼります。
南北朝の戦いで新田義貞の敗走により、伊予の国より馳せ参じた兵士が琵琶湖の北岸、
敦賀付近で猛烈な吹雪にあい、多くの凍死者を出しました。
その戦死の知らせが旧暦の10月(現在の12月)の巳の日に伊予の故郷まで届けられました。
正月を迎えられなかった無念を慰めるため執り行った新仏慰霊儀式が巳正月の行事として今に伝わっているようです。
(※諸説あります)
【どんなことをするの?】
巳正月で使用するしめなわ
それでは巳正月の行事としてどんなことを行うのでしょうか?
一般的に多い内容としては以下の通りです。
・12月に入った初めての巳の日に新仏様がお正月を迎えるということで、
前日の辰の夜にお墓で近親者によるお参りをいたします。(昔は真夜中にお参りをしていましたが、現在は日の明るい内に行かれることも多いです)
・当日ついた餅と逆さないのしめなわをご用意します。
お墓では餅をわらなどであぶり、皆でちぎって分けて食べます。
しめなわはお参りをしている間、お墓に飾っておきます。
お参りが終わられたら、持ち帰られてもいいし、数日間飾られておいてもかまいません。
※巳正月用のしめなわは当店でご用意いたします。予約を受けてお作りしますので、ご希望の方はお申し付けください。
・お墓参りをしている間は無言でお参りを行います。
・お家に戻られたら、近親者で餅をお雑煮やお汁粉にされていただくことも多いです。
以上のように、初めて聞かれた方は驚かれることもあるかもしれません。
上記の内容は一般的な巳正月の内容なので、地域によっては異なる内容の場合もあります。
【令和3年の巳正月に日程について】
今年の巳正月の日程ですが
12月10日(辰)
12月11日(巳)
12月22日(辰)
12月23日(巳)
上記のご都合の良い日程で行われるといいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
店頭でもお尋ねされる機会が多いので、巳正月についてまとめてみました。
ご不明な点がある場合はお気軽にお尋ねください。
※巳正月のしめ飾りをご注文される場合は、
ご予約制となっておりますので、お電話か店頭にてご予約下さい。
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